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目標よりも、今だけの子育てを楽しもう

2018年、新しい年がスタートしました。我が家では、毎年、元日に家族全員で書き初めをしています。 小学2年生の長男も、幼稚園児の長女もです。普段から習っているわけではありませんが、良い機会と思い、毎年恒例となっています。慣れない毛筆に苦戦しながらも、楽しんで取り組んでいます。

目標よりも、今だけの子育てを楽しもう

さて、お子様がまだ幼いうちは、ご両親も何かと大変なことと思います。何しろ、子供には覚えなければいけないこと、覚えさせなければいけないことが、ごまんとあるからです。おはしの持ち方、歯の磨き方、トイレのやり方、ひらがな、時計…ここにあげただけでも、何一つとしておろそかにしていいことなど、ありません。

そして一つ一つ、手とり足とり教えていくのは、親の努めなのです。言うは易く、行うは難し…とても根気が必要です。しかも、相手は気まぐれで飽きっぽい子供とあれば、なかなか親の思い通りにはいきません。今のご時世、何をするにもネット上、あるいは育児書に、「やり方」や「困った時は」という対処法などが、多数出ています。ところが、マニュアル通りにいかないのが子育てです。「今年は○月までにオムツを外そう」とか、「1歳半までに、卒乳しよう」と、新年の目標を掲げたママも多いかと思いますが、目標は目標として、ひとまず心に留めておくことをオススメします。

というのも、現実には思い通りにいかないことが多々待ち構えているからです。私自身、二人目の子である長女に対して、「3歳にはオムツを外そう」という目標を立て、躍起になって取り組んだことがありました。しかし、結果は惨敗に終わりました。敗因は、私が「3歳までに」という目標にとらわれすぎて焦った結果、子供がトイレ嫌いになってしまった為でした。結局、冬の間はトイレトレーニングを中断し、春になってから再開した結果、ようやくオムツを卒業できました。目標から大幅に遅れた、3歳8ヶ月でのオムツ外れでした。

気長にやろうが成功のカギ

正直、「この子はずっとオムツが外れないのでは」という不安に何度もかられました。しかし、一度お休みしたことで私自身が落ち着きを取り戻し「また頑張ろう」と思えたと同時に、「今度は気長にやろう」と大きく構えることが出来たのです。春にトイレトレーニングを再開したときは、「今日は出来なくても、そのうち出来るようになる」と気楽に構えていましたので、怒ったり、急かしたりもせず、お互いにあまりストレスを感じずに進めることが出来ました。子供は敏感ですから、きっと私の心境の変化を感じ取っていたに違いありません。これはトイレトレーニングに限った話しではなく、子育て全般に共通して言えることだと思います。即ち、子育てに焦りは禁物、急かしても良い結果は出ないのです。

子供に何かを教えるときのポイント

では、子供に向き合わなければいけない時、どのような気持ちで接し、またどのような言葉掛けをしてあげれば良いのでしょうか。
子供に何かを教えるときのポイントを、以下のようにまとめてみました。

・初めから「10」教えようとは、しないようにしましょう。
・うまくいかなくても、努力したことを褒めてあげましょう。
・焦らず、のんびり進めましょう。
・他の子供と比較するのは、やめましょう。
・子供に無理強いするのは、やめましょう。
・何度も繰り返し教えてあげましょう。

何をするにも、はじめはうまく行かないものです。

興味を示したら教えてあげる

うまくいくはずがないのに、初めから「ゴールまでたどり着きなさい」と言っても、どだい無理があります。先ほどのトイレトレーニングを例に取れば、初めの一歩は「トイレの場所を教えてあげる」これくらいで充分だと思います。興味を示したら、何をするところか教えてあげればいいでしょうし、あまり乗り気でなければ、「また明日」でいいのです。それぐらい気長に、のんびり進めたほうが、かえって近道だったりします。

ママ友同士で情報交換をしていると、ついつい「○○ちゃんは、もう出来るのに…うちの子はまだだわ」と比較しがちですが、比較しても良いことはありませんので、やめましょう。親は焦るし、子供は傷つくし、マイナス要因にしかなりません。子供自身が成長すると、「○○ちゃんは、もう逆上りができるんだよ」等、口にすることがあります。そんな時、私はこう答えています。「そうなんだ。○○ちゃんは、きっとたくさん練習したんだね。」この答えを聞いて、幼稚園児の長女は、逆上がりの練習を始めました。「○○ちゃんはできるのに、あなたはなんで出来ないの?」とでも言おうものなら、拗ねて鉄棒嫌いになること間違い無しです。

子どもに一喝は禁物

また、子供というのはまったくもってどこまでも甘えん坊ですから、わかっているくせに同じことを何度も聞いてきたりします。わかっているはずなのに「これ、どうやるの」とか「わからないから、教えて」と来るときは、甘えたいたときなのです。いらいらしていると「何度も同じことを言わせないで」と、一喝してしまいそうですが、そこはぐっとこらえて、なるべくなら繰り返し教えてあげましょう。繰り返すことで身につくのは事実ですし、子供も安心し、自信がもてるようになっていきます。

子育ての目標のまとめ

今年の目標に戻ってみましょう。ここまでの話を読んだ後で、みなさんならどんな目標を掲げますか。前述した通り、具体的すぎる目標はあまりオススメ出来ません。目標を気にしすぎるあまり、子供に口やかましくなってしまいがちだからです。それよりも、むしろ子育てを楽しめるような、のびのびした目標を立ててみてはいかがでしょうか。現代人は、とにかくせかせかと生きています。しかし、子育てにせかせかは無用です。子供よりも目標を大事にしていては、本末転倒、何の為の目標かわからなくなってしまいます。子育ては、子供が小さいうちしか楽しめません。そして、子育ては楽しむべきものです。

我が家の書き初め、何を書くのか、言葉もそれぞれ自分達で決めました。一生懸命考えて、小2の長男は「お正月」幼稚園児の長女は「いぬどし」と、半紙いっぱいに書きました。決して上手くはありませんが、本人達は大満足で、リビングに並べて飾ってあります。
年始めに、子供とのあり方について振り返ると共に、子育てを楽しむ気持ちを今一度思い出していただければ幸いです。

  • 記事を書いたライター
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WEBライター小山田紘子 愛称はhiko。ママプロラボ主宰「地域みんなで子育てする街づくり」をテーマに活動しているママプロラボ。地域で活躍するママプロデューサーさん、地元企業さまと一緒にママが安心して子育てもウーマンライフも楽しめる街づくり目指しています。ママに楽しい情報お待ちしています♪

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