【神戸新聞NEXTより】女児遺棄事件受け 防犯ブザー再配布 神戸市補正予算案
神戸市長田区で小学1年の女児(6)が遺体で見つかった事件を受け、市は10日、登下校時の緊急安全対策として編成した5300万円の補正予算案を発表した。地域団体による防犯カメラの設置補助枠を広げるほか、児童が紛失するなどした防犯ブザー約3万2千個を再配布する。
道路や公園など市内の公共の場にある防犯カメラは899台(今年1月時点)。自治会や防犯協会に対する市などの補助制度では、2010~13年度に147台が設置された。
14年度当初予算では63カ所分、945万円(1カ所当たり上限15万円)を盛り込んだが、倍以上の応募があった。事件後には長田区内で100カ所以上の新設の要望もあり、補正予算案で約250カ所分に当たる4千万円を計上した。
防犯ブザーは、転入学時に全児童に配布。市教育委員会による9月末のアンケートで、約7万7千人の4割以上に当たる約3万2千人が故障、紛失などで使えないと回答したため、1300万円を投じて再配布する。
久元喜造市長は「凶悪犯罪抑止のために、行政として考えられることをしっかりとやっていく」と話した。
補正予算案は、20日の市議会本会議に提案する。カメラの設置補助は11~12月に募集する予定。市危機管理室TEL078・322・6238
コメント